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積木くずし 真相 最終章 あらすじ 第1夜③ ブログトップ

積木くずし 真相 最終章 あらすじ 第1夜③ [積木くずし 真相 最終章 あらすじ 第1夜③]

積木くずし 真相 最終章 あらすじ 第1夜③

信幸にはいったい何が起こっているのか全くわからなかった。
美希子の手紙にあった弁護士に連絡をとり話を訊いてみた。

「いったいどういう事なんでしょうか?」

信幸は宮下という弁護士にはとんでもない事を話しだした。

「私は今の財政状況をお伝えするよう、ことずかっただけです」

「まず、預貯金は全て引き出されています」

信幸は差し出された通帳を見て驚いた。
一千万以上の金がすべて無くなっていた。

さらに宮下は光熱費などが滞納している事、本の印税に関わる所得税も
未納であると言った。
信幸所有の土地を売却した所得税も未納であるとも言った。

信幸の支払わなければならない金額は1億8千万にのぼった。

「妻はどこに居るんですか?」

宮下は知らないと言った。

「奥様は全ての手続を会計士の方を通じて行ったようです。」

信幸の頭に一人の男が浮かんだ。
以前、美希子が連れてきた黒沼という男だった。


信幸の生活は一変した。
全てマスコミに知られる事となり、
信幸はひと目を避けてマスコミから逃げなければならなかった。

しばらく白石にかくまってもらっていたがマスコミに嗅ぎつけられてしまった。
マスコミの目を盗んで、椎名祥子のところへやって来た。

祥子は信幸に行くあてがないのなら、ここへ来ればいいと言ってくれた。
正直どうしていいか全くわからなかった信幸にとって、
こんなにありがたい事はなかった。


一年ぐらいして、美希子が赤坂に店を出したという話を聞いた。
住所を頼りに訪ねると、そこには「積木の家」という店があった。

ドアを開けて入ると聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「ごめんなさい。お店まだ・・・・お父さん・・・」

「・・・灯。」

そのあと、のれんの奥から一人の女性がでてきた。

「!!・・・あなた・・・」

それは和服を身にまとった美希子だった。

「お元気そうで、何よりです・・・」

「よくそんな事が言えるな、あんな男と結託して。黒沼はどこだ」

信幸は声を荒げて美希子に詰め寄った。

「大声出さないでください。ご無沙汰してます」

そう言って奥から出てきたのは黒沼だった。

黒沼を前にして信幸の貯めこんでいた怒りが吹き出した。
何かを言う前に黒沼に飛びかかっていた。

しかし、黒沼は力ではかなう相手ではなさそうだった。
一瞬の隙をついて、灯が信幸の手を引き、そのまま店の外へ連れ出した。
そのまま走って、近くの公園まで連れていった。

信幸は灯に美希子の元を離れて自分と一緒に暮らすように言ったが
灯はどうしても母親と一緒にいると言った。

「私は大丈夫だから・・・ごめんね。おとうさん」

そう言って灯は美希子のところへ帰って行った。

その後、写真週刊誌に灯のヌード写真が掲載された。
「積木くずし」の主人公とタイトルが付けられていた。

信幸は美希子がやらせたのだと思った。
信幸にはなぜ灯が美希子のそばを離れないのかわからなかった。

やがて美希子との離婚が成立し、その5年後に信幸は祥子と結婚した。
そして灯も結婚し、気がつくと10年が過ぎようとしていた。


ある日、灯が訪ねてきた。半年ぶりだった。
3人で他愛のない話をし、夕食を共にした。

灯は結婚したものの相手が暴力をふるうので離婚すると言った。
信幸は他にいい男がいると灯を元気づけ、また美希子と暮らすのかと尋ねた。

「ここで暮らしちゃダメかな?・・・」

どうやら、美希子には断られたらしい。
よくわからなかったが、信幸にとっては嬉しい申し出だった。
祥子も快く受け入れてくれた。

灯を送って歩いていると、灯がふと、足を止めた。
何かを見ているようだった。

「どうした?」

信幸が振り返り声をかけると、灯はなんでもないと答えて
再び歩き出そうとした。

その瞬間、灯はその場へ力なく倒れてしまった。

灯は幼い頃からの投薬のせいで、腎臓が機能しなくなっていた。
最近は頻繁に透析をうけるようになっていたらしい。
医者は透析治療は限界で、腎臓移植を勧めた。

信幸はドナーを申し出たが年齢的に無理だという。
信幸は娘の大事になにもしてやれないと落ち込むのだった。

灯と一緒にくらすようになって3年後、灯のドナーが見つかった。
その時、灯は入院中でちょうど連絡がはいったのだ。

信幸と祥子が病院に着くと、灯のベッドの横に美希子がいた。
灯のドナーとは美希子の事だった。

祥子は気を遣って親子3人にしてくれた。

「大丈夫なのか?ドナーになって・・・」

「私に出来る事は・・・これしかないから・・・」

そして灯は母親の命の一部を譲り受け、無事快方へ向かっていった。


2001年の夏。
それは突然知らされた。

その日灯は、体調の良くない美希子のところへ看病に出かけていた。

突然、信幸の携帯が鳴った。
灯からだった。

灯は小さな声で何かを言っていた。

「灯?どうした?声が小さくて聞き取れない」

「・・・死んだの・・・」

「死んだって・・・誰が?」

「お母さん・・・自分で首切ったみたい・・・」

信幸はすぐそこへ行くと言ったが、灯は来なくていいと言った。
信幸が来れば大騒ぎになるからと場所を言わなかった。

全て自分で処理するからと言って電話は切れた。

3日後、灯が帰ってきた。
灯は美希子がボロボロの体でお金もない状況で暮らしていた事を
涙しながら語った。

信幸も祥子もただただ、聞いているしかなかった。

その後、灯は介護士になるための勉強をし、見事介護士の免状をとった。

けれど-。

信幸は地方公演に行く事になっていた。
祥子は信幸についていった。

一人自宅で二人の帰りを待ちながら、これから始まる仕事に思いを馳せていた。

遠ざかる意識。
灯はそのまま、倒れて意識を失ってしまった。

そして、そのまま帰らぬ人となってしまった。


誰にも見とられず一人で逝ってしまった灯。
信幸は自分が灯の人生を狂わし、一人で死なせてしまったと思った。

いまだ、やりきれない思いで灯の遺品を整理していると
見たことのないノートが出てきた。

信幸はそのノートを開いた。
それはかつての妻、美希子の書いた物のようだった。

信幸はそのノートを読み続けた先の一文に我が目を疑った。

”私はお父さんの娘じゃないんでしょう”

その一文で今まで自分がしてきた事は何だったのか。
全てを覆す大きな秘密が明かされようとしていた。


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